ソーシャルネットワーキングサービスあれこれ比較
ここ1週間ぐらいで、ソーシャルネットワーキングの類いに分類されるものをかなり登録した。『MySpace』、『Facebok』、『Tumblr』、『flickr』。『del.cio.us』、『Twitter』のアカウントはもともと持ってた。きっかけは、『mixi』(以下、『』割愛)が成功してMySpaceが成功しないのはなぜか?という記事をどっかで読んで以来、実際に使ってみようと思ったことだ。
MySpace、Facebookはmixiと同様に統合サービスであるが根本的に違うことは、MySpaceは、積極的に人脈を増やして行くためのプロフィールスペースであり、様々な人からアクションが来るのに対して、Facebookは元々の友人同士のコミュニケーションツールとしてのプロフィールスペースである、ということだ。日本のmixiはブログサービスの様相が強い。ブログ+twitter+『モバゲー』+αという感じだ。MySpaceは、一応ブログサービスも持つが、どちらかというと『前略プロフィール』の役割が強いかも知れない。また、Facebookもブログサービスを持つが、グループウェアに近いかも知れない。そしてFacebookは、他のサービスと親和性が高いので、例えばtwitterなどからログを転送できるので、まさにFacebook、個人のポータルといった感じだ。逆にMySpaceは、人間同士のネットワークはオープンだが、他のツールとの親和性は低く、閉じたソーシャルネットワークだ。すなわちMySpace文化圏が形成されている印象を受けた。
Twitter、tumblrが面白い
私にとってtwitter、tumblrが面白いと思った。twitterは最初何が面白いのか理解できなかったが、これもどこかの記事で読んだ話だが、Messengerクライアントの名前欄の横に近況メッセージを表示するスペースがあるが、それを使って会話するようなものだ、ということである。これは非常に分かりやすかった。つまり深くコミュニケートするほどでもないが、ちょっと言いたいことがある、まさに『つぶやき=tweet』なのである、ということだ。tumblrは、ただのブログサービスだ。だが、引用、リンク、などのツールが充実していて、他の記事などからの引用が盛んに行われている点が異なっている。つまりトラックバックのように大層なことをせずとも、ちょっと感想を書き込むのに適している。mixiニュースから引用して一言コメントを書くようなものだろう。
この2つのサービスがなぜ面白いかというと、他のAuthorの記事を購読したい時に、RSSから引き出すのではなく、『フォロー』という形で自分のポータルに呼び出すことがごく簡単にできるということだ。『フォロー』とは、昔でいう「相互リンク申し込み」のことである。つまり、「私はあなたの記事を購読しています」ということが自然に通知され、フォローし返してもいいし、しなくてもいい。mixiのマイミクが重々しいのと違って、フォローしたけりゃすればいいし、ブロックもできる。これまた昔でいう「リンクフリー」ってやつである。
Web2.0としての魅力
Web2.0で面白いのは、サービス同士で補完し合えるので、私はtwitterが好き、私はFacebookが好き、というそれぞれ関係ないサービスのユーザー同士でさえもツールによって繋がることだ。ワンストップで完了してしまおうとするmixiとは違う。そういう意味で、MySpaceもWeb1.0的だ。いわゆる擦り合せ(インテグラル)型アーキテクチャによるサービスがmixiならば、twitterなどはモジュール型サービスに分類されるだろう。
日本は擦り合せ型が得意、という面もあるが、ユーザーが擦り合せ型を求めているということも言えそうだ。つまり、エラーの少ない完成品を好み、購入からアフターケアまでワンストップで提供してくれるサービスを求める。だから擦り合せ型ものづくりが伸びたし、そういう土壌があったということだろう。モジュール型の良い点は、エラーのあるサービスもあるが、まずサービス提供ありきで、サービスに不足する部分は他のサービスで補える、という点であり、スピード感と相互補完性であろう。これはmixiのロゴから長らく「β」マークが消えなかったことも、日本人の国民性を表しているかもしれない。αサービスと言い切ってしまうことを恐れているのだ。実際、twitterなんかは今もエラーが多いが、既にαサービスだ。
比較優位理論から言えば、2国間の貿易ではそれぞれの得意な分野の生産を行い、輸出入を行う方が、相互にとって効用が高まることが知られているが、これをウェブサービスに置き換えてもおそらく正しいはずだ。すなわち、それぞれが得意なウェブサービスを構築し、相互補完し合う関係性だ。比較優位理論から導かれる効用の拡大は、主に生産性の向上と価格の低下だが、ウェブサービスで適用した場合に得られる効用としては、個別サービスのスピード感のある発展、個性的な新サービスの増加と粗悪サービスの駆逐などが挙げられるだろう。
かなり蛇足も含んでしまったが、アクティブにコミュニケートしやすいウェブサービスがかなりあるのに、日本では一般的には認知度が低い物も多く、twitterなんかはニュースサイトの広告ツールとしてみられがちなのももったいない所であるから、幅広い利用をオススメしたい。特に最近のものは、アカウント登録が簡素化されてきているのも良い傾向だと思う。
