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Nov
02

ソーシャルネットワーキングサービスあれこれ比較

ここ1週間ぐらいで、ソーシャルネットワーキングの類いに分類されるものをかなり登録した。『MySpace』、『Facebok』、『Tumblr』、『flickr』。『del.cio.us』、『Twitter』のアカウントはもともと持ってた。きっかけは、『mixi』(以下、『』割愛)が成功してMySpaceが成功しないのはなぜか?という記事をどっかで読んで以来、実際に使ってみようと思ったことだ。

MySpace、Facebookはmixiと同様に統合サービスであるが根本的に違うことは、MySpaceは、積極的に人脈を増やして行くためのプロフィールスペースであり、様々な人からアクションが来るのに対して、Facebookは元々の友人同士のコミュニケーションツールとしてのプロフィールスペースである、ということだ。日本のmixiはブログサービスの様相が強い。ブログ+twitter+『モバゲー』+αという感じだ。MySpaceは、一応ブログサービスも持つが、どちらかというと『前略プロフィール』の役割が強いかも知れない。また、Facebookもブログサービスを持つが、グループウェアに近いかも知れない。そしてFacebookは、他のサービスと親和性が高いので、例えばtwitterなどからログを転送できるので、まさにFacebook、個人のポータルといった感じだ。逆にMySpaceは、人間同士のネットワークはオープンだが、他のツールとの親和性は低く、閉じたソーシャルネットワークだ。すなわちMySpace文化圏が形成されている印象を受けた。

Twitter、tumblrが面白い

私にとってtwitter、tumblrが面白いと思った。twitterは最初何が面白いのか理解できなかったが、これもどこかの記事で読んだ話だが、Messengerクライアントの名前欄の横に近況メッセージを表示するスペースがあるが、それを使って会話するようなものだ、ということである。これは非常に分かりやすかった。つまり深くコミュニケートするほどでもないが、ちょっと言いたいことがある、まさに『つぶやき=tweet』なのである、ということだ。tumblrは、ただのブログサービスだ。だが、引用、リンク、などのツールが充実していて、他の記事などからの引用が盛んに行われている点が異なっている。つまりトラックバックのように大層なことをせずとも、ちょっと感想を書き込むのに適している。mixiニュースから引用して一言コメントを書くようなものだろう。

この2つのサービスがなぜ面白いかというと、他のAuthorの記事を購読したい時に、RSSから引き出すのではなく、『フォロー』という形で自分のポータルに呼び出すことがごく簡単にできるということだ。『フォロー』とは、昔でいう「相互リンク申し込み」のことである。つまり、「私はあなたの記事を購読しています」ということが自然に通知され、フォローし返してもいいし、しなくてもいい。mixiのマイミクが重々しいのと違って、フォローしたけりゃすればいいし、ブロックもできる。これまた昔でいう「リンクフリー」ってやつである。

Web2.0としての魅力

Web2.0で面白いのは、サービス同士で補完し合えるので、私はtwitterが好き、私はFacebookが好き、というそれぞれ関係ないサービスのユーザー同士でさえもツールによって繋がることだ。ワンストップで完了してしまおうとするmixiとは違う。そういう意味で、MySpaceもWeb1.0的だ。いわゆる擦り合せ(インテグラル)型アーキテクチャによるサービスがmixiならば、twitterなどはモジュール型サービスに分類されるだろう。

日本は擦り合せ型が得意、という面もあるが、ユーザーが擦り合せ型を求めているということも言えそうだ。つまり、エラーの少ない完成品を好み、購入からアフターケアまでワンストップで提供してくれるサービスを求める。だから擦り合せ型ものづくりが伸びたし、そういう土壌があったということだろう。モジュール型の良い点は、エラーのあるサービスもあるが、まずサービス提供ありきで、サービスに不足する部分は他のサービスで補える、という点であり、スピード感と相互補完性であろう。これはmixiのロゴから長らく「β」マークが消えなかったことも、日本人の国民性を表しているかもしれない。αサービスと言い切ってしまうことを恐れているのだ。実際、twitterなんかは今もエラーが多いが、既にαサービスだ。

比較優位理論から言えば、2国間の貿易ではそれぞれの得意な分野の生産を行い、輸出入を行う方が、相互にとって効用が高まることが知られているが、これをウェブサービスに置き換えてもおそらく正しいはずだ。すなわち、それぞれが得意なウェブサービスを構築し、相互補完し合う関係性だ。比較優位理論から導かれる効用の拡大は、主に生産性の向上と価格の低下だが、ウェブサービスで適用した場合に得られる効用としては、個別サービスのスピード感のある発展、個性的な新サービスの増加と粗悪サービスの駆逐などが挙げられるだろう。

かなり蛇足も含んでしまったが、アクティブにコミュニケートしやすいウェブサービスがかなりあるのに、日本では一般的には認知度が低い物も多く、twitterなんかはニュースサイトの広告ツールとしてみられがちなのももったいない所であるから、幅広い利用をオススメしたい。特に最近のものは、アカウント登録が簡素化されてきているのも良い傾向だと思う。

Jun
15

経済問題は、金を使う人間のドラマである。映画版『ハゲタカ』レビュー

その日、『ハゲタカ』は全席完売であった。この映画は一般には受け入れがたいはずだから意外だ、と思ったが何のことはない。シアターが10あるシネコンの中の、少し小さめのシアターがあてがわれていたからだ。

高校〜大学時代の友人と入ったそのシアターでは、私たちは少し浮いている感じがした。周りは年配か中高年ぐらいの夫婦・サラリーマンといった感じで、どちらかと言えば若い(と言えるかどうかは知らないが)客は少なかった。

映画内容にはおよそ似つかわしくない、鷹の爪団による映画館のサービス紹介(東宝のシネコンではこれが流れる)を観た後、映し出されたのは中国の貧しい田園風景。昔訪れた中国の片田舎の景色と重ね合わせて私はそれを観た。

そこを走る一台の日本車、その後、それと対比するかのように映し出されるのは”アカマ自動車”の新車発表会の模様。華々しい日本有数の自動車会社を狙うは、中国政府の息のかかった”赤いハゲタカ”、ブルーウォールパートナーズ。そのトップを演じるのは玉山鉄二。残留日本人孤児3世として、日本を愛しているからこそ、”今の日本そのもの”であるアカマを立て直す。そういう大義名分のもと、アカマに対してTOBをかける。一方アカマで執行役員としての職に就いていた芝野は、ホワイトナイトとして鷲津ファンドを迎え入れる。

だが、政府資本をバックに持つブルーウォールと鷲津ファンドでは、資金力に差がありすぎる。あっという間にアカマはブルーウォールに買い占められてしまう。そんな中鷲津は、ドバイから資金援助を得て、アカマのフィナンシャルアドバイザーであるスタンリーブラザーズにTOBをかける…

ここまででだいたい中身は半分ぐらいだと言って良いだろう。実に内容の濃い2時間半である。テレビドラマ版と同様、話の展開がスピーディかつシンプルで分かりやすい。フィクションとノンフィクションがうまい具合にミックスされ、まさにここ1年ほどを追体験したかのようである。伏線として、派遣社員問題、民族問題、さらにはマスコミ問題にまで手を出しており、NHKだから出来たと思う部分もあった。アカマが今の日本ならば、この映画は今の社会の縮図だと言っても良い。非常にリアルでドキュメンタリーチックかつドラマ性をしっかり盛り込んでいる。非常に満足な1800円であると言える。

映像的な面でもこの映画は秀逸である。一見ややこしそうな企業問題。アカマ、ブルーウォール、鷲津ファンドという三者をどう描き分けるか、答えは”色”である。この映画では、赤いハゲタカ、ブルーウォールのシーンでは赤、鷲津ファンドのシーンではクールな青、間に挟まれたアカマでは黄色、というように画面上の色温度で描き分けることで、その対比を見事に視覚的に説明している。

その他、演技派の役者が並び、臨場感と寂しさを兼ね備えた音楽。全体的に文句をつけがたい。ちなみに気分高ぶって思わずサントラまで購入してしまったが、やはり音楽は映像とともに聴くのが一番良いようだ。その意味ではDVDの発売を待ちたい。

日本を取り巻く、アメリカの不況や中国の台頭。まさに赤いハゲタカは絵空事ではなく現実である。そしてそこに潜む、グレーなやり方もまた事実だ。経済問題は、決して金の問題ではなく、金を使う人間の問題なのである。この映画を観ると、それがよりよく実感される。そして、その金は、社会、政治をも動かす大きな武器、または爆弾になることも意味する。だから我々がどうできる?そんなことが分かればだれも苦労しない。この映画は、事実を描いているのだから、我々は事実を凝視し、考える必要がある。

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    80年代生まれのA型。関西人。身長は低いよ。
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